Arduino IDE
Arduino IDEの基本的な使い方について説明します。Arduino IDE(統合開発環境)は、Arduinoボードをプログラムするためのソフトウェアです。以下の手順に従って、Arduinoを始めてみましょう。
1. インストール
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Arduino IDEは公式サイトから無料でダウンロードできます。
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ダウンロードしたファイルを実行して、インストールを完了させます。
2. Arduinoボードの接続
- Arduinoボード(例: Arduino Uno)をUSBケーブルでPCに接続します。
- 正しく接続されているか確認してください。
3. Arduino IDEの起動
- インストールが完了したら、Arduino IDEを起動します。
3-0:Arduino IDE 2 Overview
- OverviewについてはArduino IDEより抜粋
- Verify(検証)/ Upload(アップロード) - コードをコンパイルして Arduino ボードにアップロードします。
- Select Board & Port(ボードとポートを選択) - 検出されたArduinoボードは、ポート番号とともに自動的にここに表示されます。
- Sketchbook - ここでは、コンピューターにローカルに保存されているすべてのスケッチを見つけることができます。さらに、Arduino Cloudと同期したり、オンライン環境からスケッチを取得したりできます。
- Boards Manager - Arduinoとインストール可能なサードパーティパッケージをブラウズします。例えば、MKR WiFi 1010ボードを使用するには、Arduino SAMD Boardsパッケージをインストールする必要があります。
- Library Manager - Arduinoとそのコミュニティによって作成された数千のArduinoライブラリを閲覧します。
- Debugger (デバッガ0 - リアルタイムでプログラムをテストし、デバッグします。
- Search(検索) - コード内のキーワードを検索します。
- Open Serial Monitor (シリアルモニターを開く) - コンソールの新しいタブとしてシリアルモニターツールを開きます。
4. ボードの設定
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ボードの選択:
- メニューから「ツール」→「ボード」→「Arduino Uno」など、使用しているボードの種類を選択します。
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ポートの設定:
- メニューから「ツール」→「ポート」→接続されているポート(例:COM3)を選択します。
5. Lチカ トライ
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プログラム構成: 以下のLチカのプログラムは、2つの主要な関数で構成
- setup(): プログラムの最初に1回だけ実行される部分。
- loop(): その後、繰り返し実行される部分。
例: Lチカ_プログラム
void setup() {
// LEDが接続されているピンを出力モードに設定
pinMode(13, OUTPUT);
}
void loop() {
// LEDを点灯
digitalWrite(13, HIGH);
delay(1000); // 1秒待つ
// LEDを消灯
digitalWrite(13, LOW);
delay(1000); // 1秒待つ
}
6. コードの書き込み
- コードを入力したら、画面上部の「→」ボタン(アップロードボタン)をクリックします。これにより、プログラムがArduinoボードに転送されます。
7. プログラムの実行
- プログラムが正常に転送されると、Arduinoボードでコードが実行されます。例えば、上記のコードでは、LEDが1秒ごとに点灯・消灯を繰り返します。
8. プログラムの変更と再アップロード
- プログラムに変更を加えたら、再度「→」ボタンをクリックしてアップロードします。変更は即座に反映されます。
9. まとめ
これで、Arduino IDEの基本的な使い方は以上です。最初は簡単なプログラムから始めて、少しずつ複雑なものに挑戦してみてください。
補足: ボード追加
Arduino IDEは、Arduino用に作られた開発環境ですが、インストール可能なサードパーティパッケージもあり、環境設定すれば、使えます。(例:ESP32)
0-1. 環境設定:
- Arduino IDEを開く
- 「ファイル」メニュー > 「環境設定」 を開きます。
- 「追加のボードマネージャのURL」 欄にサードパーティ製ボードのURLを追加します。
- 「OK」 を押して設定を保存します。
0-2. ボードのパッケージをインストール:
- Arduino IDEのメニューから「ツール」→「ボード」→「ボードマネージャ」を開く
- ボードマネージャで、検索ボックスにて「サードパーティのボードのパッケージ」を検索し、インストールする。
0-3: ボード選択
- Arduino IDEのツール,ボードより「該当するボード」を選択